DNS

当ページでは、DNSの概要・構成・動作フローについて図解しています。
 
 

DNSとは

DNS(Domain Name System)とは、IPアドレスドメイン名(FQDN)の紐付けを管理するシステムのこと。
 
IPアドレスとはネットワーク上の各機器に割り当てられる識別番号のこと。ネット上の住所のようなもので、通信相手を特定するために利用される。
 
ドメイン名とは、IPアドレスを人間の覚えやすい形に変換したもの。
例えばGoogleの検索サイトへ訪問したい場合、IPアドレス「172.217.175.110」を指定することでアクセスできるが、数字の羅列だと暗記しにくいなどで人間にとっては不都合である。
そこで「google.com」という別名を指定することでもアクセス可能とするドメインという仕組みが存在する。

DNSの機能と構成

DNSサーバの種類

DNSの機能は主に「コンテンツ機能」・「キャッシュ機能」の2種類に分類される。
 
  • : 再帰的な問い合わせに対し,他のDNSサーバの問い合わせて結果をリゾルバに返す。
  • (ネームサーバ) : 自身が管理するドメイン内の名前解決のみに応じる。
 

リゾルバの種類

リゾルバとは、IPアドレスやドメイン名を検索するためのシステムのこと。
 
  • :一般PCに搭載されている機能。フルサービスリゾルバに要求を出し結果を受け取る。
  • : Inquire recursively(=キャッシュサーバ)
    •  

名前解決の動作フロー

ドメイン名からIPアドレスを取得する時のDNSの動作フローを以下の図に示す。

DNSの設定

DNSは「ゾーンファイル」と呼ばれるIPアドレスとドメイン名の対応表を所有しており、問い合わせがくるとゾーンファイルを照会することにより対応するIPアドレスまたはドメイン名を返す。
ゾーンファイルの各行を「DNSレコード」と呼DNSレコードの一覧
 

DNSレコードの一覧

主なDNSレコードを以下の表に示す。
レコード概要レコード名の由来
NSドメインのネームサーバを指定Name Server
AドメインとIPアドレスの対応Address A record
AAAAドメインとIPアドレスの対応(IPv6形式)
PTRIPアドレスからドメインを参照PoinTer Records
MXメールサーバを指定Mail eXchange
CNAMEドメイン名の別名を指定Canonical NAME
TXT任意のデータTeXT records

ゾーン転送(Zone Transfer)

ゾーン転送(Zone Transfer)とは、コンテンツサーバのプライマリ・セカンダリの2台で登録内容を一括転送する機能のこと。
セカンダリサーバから定期的に実行要求を送信する。